国税から経理に転職なら難易度★★☆がオススメ

転職活動

国税職員にとって会計&税務という共通点がある経理という仕事は、転職の候補になります。

しかし経理と一括りに言っても業務内容は様々です。簿記の知識が無くてもできる業務から豊富な知識&経験が必要とされるものまで沢山あります。

すると「どんな経理の求人を狙うべきなのか」分からなくなっていませんか。

そこで、よく求人で見る経理業務を難易度別に3つ(★☆☆~★★★)に分けました。

私は新卒で国税専門官になりアラサーで転職し民間会社の経理になりました。

その経験と転職活動時に転職エージェントの担当者さんからのアドバイスを振り返って難易度を分けました。

 

この記事を読むと
国税職員が【無理なく】&【良い条件】で経理に転職したいなら、どんな業務内容の求人を狙うべきか分かります。

 

結論として、
難易度★★☆(簿記2級以上や会社法の知識、エクセルや会計システムの高度な操作、会社全体の業務の流れが理解できる能力が必要な業務)
を狙うことをオススメします。

 

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国税職員の転職

 

難易度を3つに分けてみた

難易度★☆☆ 知識や経験がなくても、引継ぎやマニュアルで遂行可能な業務
難易度★★☆ 簿記2級以上と会社法の知識、エクセルや会計システムの高度な操作、会社全体の業務の流れが理解できる能力が必要な業務
難易度★★★ 会計や税務の深い知識と長年の実務経験が必須で、企業の経営を左右する業務

 

では一つずつ見ていきます。

 

難易度★☆☆

難易度★☆☆は、簿記や税務の知識が無くてもOJTで研修を受けながら会社のマニュアルを守ることで業務ができるものです。

もちろん簿記等の知識があるに越したことはないですが、前任者からの引き継ぎやマニュアル、顧問税理士に適宜アドバイスを受けることで業務が行えるレベルです。

 

業務例

現金出納
仕訳、伝票処理
売掛金・買掛金管理
請求書・納品書の作成・管理
給与計算
支払業務

 

メリット&デメリット

難易度★☆☆業務のメリットは、体系だった知識や長年の経験は必要ではなく、前任者の引継ぎやマニュアルで業務ができることです。

役職名は「経理アシスタント」として求人が出ていることもあり、上司や先輩に指示を仰げます。

国税職員、特に調査の仕事であれば現金出納、売掛/買掛や請求書の具体的な調査もしており、転職後も難なく取り組めます。

デメリットは給与が低くなりがちなことです。

 

難易度★★☆

 

難易度★★☆は簿記2級以上と会社法の知識、エクセルや会計システムの高度な操作、会社全体の業務の流れが理解できる能力が必要な業務です。

 

業務例

月次・四半期・年次決算
原価計算
月次分析資料の作成、役員への報告
親会社との連結決算補助
予実管理
キャッシュフロー計算書作成
有価証券報告書、短信作成
内部統制監査&監査法人対応
申告業務

難易度★★☆は、財務会計に加えて、予実管理などの管理会計が入ってきます。管理会計をマンガでサクっと理解したい方は↓もどうぞ。

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メリット&デメリット

難易度★★☆業務のメリットは、国税職員にとって自分の知識&経験を活かすことができ、給与の水準も転職1年目からキープしやすいことです。

難易度★★☆レベルの求人には応募者の「必須条件」に経理の経験年数を挙げています。

「必須条件」に例えば「経理としての経験が3年以上」とあっても、転職エージェントさんに取り次いでもらって職務経歴書を仕上げれば、国税の経験でもクリアしてくれると思います。

 

必須条件で「国税経験〇年以上」は無く「経理経験〇年以上」ばかりなので、気にせず応募しましょう

 

デメリットは、国税の知識だけでは賄えない分野があります。賄えない分野というの会社独自のルールではなくて、会社法などの規定であり、上司先輩からの細やかなフォローを期待するのではなく、自分で積極的に学ぶ必要があります。

国税の中でも法人課税部門の職員なら詳しいのでしょうが、私のように個人課税部門だと知らないことがありました。

 

有報、短信の規定……わからないっ!

 

デメリットと言いましたが、専科で集中的に学んだ経験を活かして、自分でも積極的に学べる人にとってはデメリットよりも「チャレンジ」という言葉が適しています。

 

難易度★★★

 

難易度★★★は、会計や税務の深い知識と長年の実務経験が必要で、企業の経営を左右する業務です。子会社を持つ中~大企業の経理課長や部長クラスの業務です。

 

業務例

経理の全体マネージメント
他部門との調整
親会社側の連結決算
海外子会社対応
非上場から上場への準備
借入などの資金管理(金融機関対応)
株主対応

 

メリット&デメリット

メリットは、給与の高さです。やりがいも大きいです。

デメリットは、国税から民間の会社に転職する場合、この業務に就くのはかなり難しいことです。

求人情報には応募者に求める条件で「必須条件」「歓迎条件」がありますが、難易度★★★の業務の場合、「歓迎条件」をクリアするどころか「必須条件」もクリアできないと思います。

国税の経験では代替できないような条件が挙がっています。

 

国税から転職するなら難易度★★☆をオススメ

国税職員が民間会社の経理に転職を考えたとき、オススメするのは難易度★★☆の業務の求人です。

なぜなら、給与の水準を転職1年目からキープできる可能性が高く、かつ、業務内容もこれまでの経験を活かしつつ新しい知識も得られる業務だからです。

バランスがいい!

求人ありき

もちろん、大幅な年収アップを狙った転職も不可能ではないです。どんな求人があるかによります。

転職、特に公務員から民間会社への転職は不安もいっぱいです。その不安からインターネット上で色々と調べていると思います。

ただ、転職するかどうかの判断材料で最も大事な「実際にどんな求人があるか&求められる条件はなにか」という情報は、非公開求人もあるためインターネット上で調べるだけでは得られません。

不安な気持ちは分かりますが、まずは転職エージェントに登録をして担当者さんとお話をしてみることをオススメします。担当者さんと面談して具体的な求人を教えてもらう中で、抽象的な情報ではなく「こんな求人が出ているんだ」「こんな業務内容なのか」と分かり転職活動にエンジンがかかりました。

 

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